再発見。ママチャリ健康法!

 
最高気温25度晴れ。ふと運動不足を感じて、新百合ヶ丘の図書館まで自転車ででかけた。古いママチャリに空気を入れ、サドルを上げて芝溝街道を行く。いつもは鶴川まで車で行く2車線の旧道だ。歩道も狭くて自転車がすれ違えない。どころかちょっとふらつくと車道に落っこちそうで怖い。段差やでこぼこが多くて緊張する。かといって車道を走るのはもっと危険だ。
 日差しはいつの間にか初夏。サングラス、帽子をつけなかったことを少し後悔しながら、ギコギコゆくと腿、膝の筋肉が熱くなり、効いてきた。早くも帰り道のことが心配になってきた。疲れたら帰りは電車にのれるように折りたたみ式自転車がほしいなどと思う。 
なんとか新百合に着いた。所要時間1時間15分。区民会館の食堂で休憩兼昼食。日替わり回鍋肉定食500円を食べてから、図書を返却したのち、すぐに帰路につく。上り坂にくると三段ギアのママチャリではきつい。おまけにアゲンストウインド。息が荒くなり、心拍数も上がる。これは間違いなく有酸素運動兼足腰筋トレだ。
交通費を貯金でき、筋肉も貯筋でき、心身が蘇る。自転車は間違いなく、健康法の一押しマシンだ。
ゴール手前にある山崎団地のケヤキ

 帰宅、夕食後、NHKTVで自転車で街づくりをしているオランダの街の紹介をやっていた。繁華街では車道を狭くして車を制限、自転車での買い物客を優先する環境にしたところ売上げが上がったという。自転車は駐輪規制や撤去などはいっさいせず店の前、道路どこでもかまわず駐輪できることにしている。この街づくりはある男性が「街をリビングルームにしよう」と提唱したことに始まり、住民にアンケートを行政がとったところ6割以上が賛成だったため、それまで車客志向だった商店も方向転換し、行政は自転車を第一にした街づくり、道路づくりにつとめているという。住民からの危ない交差点情報などを積極的に受け付けていて、二週間以内に対応しなかった場合には情報を寄せた市民に13万円の罰金を市が払うという制度まであるのには驚いた!

 たしかに北欧の都市は自転車専用レーンもあるし、交差点には駐輪設備も見かけた。ヨーロッパ人は自転車が好きであり、自転車のステイタスが高い。それに引き換え、日本は下手するとやっかいもの扱いである。彼我のあまりの落差に呆然。
 環境問題や地震原発問題で世の中これだけ、エコだ江古田と騒いでいるのだから、自転車がもっともっと乗りやすいインフラを整備したらどうなのか。自動車産業、道路族議員は金にならない声には無関心を決め込みだ。若者の車離れ傾向に期待するとしようか。