B級グルメ〜下村食堂(川崎)

 下村食堂は77歳の下村かずえさんが一人で切り盛りする定食屋さん。
カウンター3席しかない小さな食堂。朝と昼しかやっていない。ここが目下の私のお気に入りNo.1レストランだ。
メニューはカレー、湯麺、しょうが焼きもあるが、店主のお薦めは日替わり定食。元給食センターを経営していた栄養士の彼女のレシピは日本古来のバランス抜群料理だ。

作日のメニューは、カツ、野菜炒め、ヒジキの煮物、漬物、けんちん汁、ごはん。いずれも手間と心がこもった東北系家庭料理。これがなんと500円のびっくりプライス。「こんな安くちゃ、やっていけないでしょう?」と訊いたら、「もう私ひとりで、自分のうちでやっているし、これは私の趣味、健康法みたいなもんだから。あははは!」とひとなつこい満丸笑顔で答えてくれた。
私の職場の先生たちは近くのコンビニで工場配送のパン、弁当を買いに走っているくせにすぐ近くにあるこの食堂に入ったことがある人はいないことがわかった。先生もと暗し。
自慢だけど私の「犬も歩けば精神」が発掘した地域の名店である。