秋真っ盛りの小山田緑地


 快晴晩秋の土曜日、ウォーキングイベント「晩秋の小山田緑地を歩こう」のガイドスタッフをつとめた。
都立小山田緑地主催で、ガイドは私の属しているNPO源流ネットワークの面々。
小田急唐木田駅集合で小山田緑地を巡る。70人定員に170人の応募があった。
参加費50円と民間では考えられない破格値。しかし、値段は安いが内容は高い(と思う)。
集まってきたのはふだん歩きなれている様子の50〜80歳。
 軽い山道コースなので最初に準備ストレッチをやってからスタート。
以前は準備体操はしなかったが、私がうるさくいうのでここ数年は定例メニューになった。ストレッチをやってもらうことによって、参加者の年齢、足腰の柔軟性など体の具合がある程度把握できるという効果がある。両手を上にのばして〜。と伸ばした腕がまっすぐ伸びなければ運動不足の高齢者であるとか。
ウォーキングの主催者側にとって必須メニューだと私は考えている。

 この日は文字通りの快晴、小春日和に恵まれた。黄紅葉を愛で、枯葉をがさごそ踏みしめながらの散策。雨上がりなのでスリップに気をつけてくださいと言ったとたんに私が斜面ですべって転んでしまった。
「こういうことにならないように注意しましょう」と負け惜しみをいいながらさっと立ち直りが早くできたのは日ごろの真向法修練の賜物にちがいない。

 富士山、丹沢連邦もくっきり見えて、参加者も満足いただけたようだ。
都市化した多摩センター側の電車を降りてから7分も歩けば広大なグリーンゾーンに入り、自然空間に浸れる小山田緑地は次第に知られるようになり、人気が高まっている。ただし、都会の公園のような人工的、便利なものはない。レストラン、売店はおろか自販機もない。あるのは管理センターとトイレだけである。公園内は電柱もないので、時代劇の撮影なども行われる。流星観察にも適している。大量の湧き水もある。都会の喧騒からのがれるにはおすすめのグリーンゾーンだ。