逆転の発想、「脳内観光」バスはいかが。



 今大人気という昭和のバスガイドと青春昭和歌謡を「歌うはとバス」に異業種交流会の仲間29人で貸切り体験してみた。浜松町〜六本木〜青山〜新宿をビール片手に車内観光しながら、青春期思い出のヒット曲をみんなで歌いまくり17曲の2時間ひたすら気持ちよく、あっというまの2時間だった。
今回のバスガールハナコさんは60歳、キャリア30年の現役だそうな。みずからの実感のこもった説明がまたいい。はとバスではこの企画のために昭和期のOGバスガールも復活再登板させており、最高齢は78歳という。
コースは昭和40,50年代のフォークなど当時の若者曲を集めたBコースと演歌中心のAコースがある。
バスのいく場所にちなんだ曲をみんなで歌う。たとえばバスが上野駅にさしかかると「ああ上野駅」を歌う。すると、中には集団就職列車で上京した人がいて涙を流しながら歌うそうだ。
私も新宿ではフォーク集会、沖縄デーなどを思い出した。

 となるとこれは観光ではなく、過去のその場所を脳裏でめぐっていることになる。だから「歌うはとバス」は途中下車しない。どこも実際には見なくていいのだ。脳内観光という新しい
発想のトリップを引き出す装置がこのバスなのだとあらためて感心した。
同窓会などに利用したらきっと盛り上がるに違いない。