パソコン乗り遅れ世代のお役に立つか

 昨天、シルバー人材センターの「パソコン何でも相談室」相談員をやらせていただいた。といってもまだ正式講師ではなく、見習いボランティア。講師になるにはボランティア、アシスタントを数日間ずつやる必要がある。
 3人のお相手をしたが、みなさん初心者講座を受けた方で、実際に自宅のPCで何かを作り始めてみて、立ち往生して相談に見えた。
お1人は地域の文化、歴史の研究をまとめているという高齢女性。またもう1人は外国の科学の文献をもとに研究論文のようなものを作っている高齢男性。お2人とも日ごろの研究成果をパソコンで作成、編集して、発表したいようだ。
作成中の難しい文書を拝見しながら、ワードの操作をワンポイントアドバイスしたら、手順を一生懸命メモされていた。なんとか喜んでお帰りいただけたようで見習い先生一安心。
 それにしてもパソコンというのは難しい機械だ。
世の中の機械は新型を売るために機能を追加、更新していくのが常だが、パソコンはその最たるもの。パソコンを習いにくる人に「ご自宅のパソコンのOSは、XPですか、VISTAですか、WIN7ですか?」と確認し、それに応じたPCで講習という有様。複雑、煩雑、教える私からしてXPしか使ってないんだから大変ですよ。
故ジョブスさんは幼児でも、障害者でも使えるパソコンをめざして、アイコンを押せば動くアップルパソコンを創り、ソフトの開発ルールも統一して、今iphoneipadを世界に広める段階まできたわけだが、残念ながらマイクロソフトWINDOWSとはそういう根源的な部分での哲学が違う。
いちいち何時間も講習を受けて、なおその内容が年々変わってしまい、動かし方がわからなくなってしまうような機械は他にはない。
そこへいくとiphoneipadはジョブスが目指した初期の構想「パワーブック」に最も近づいたパソコンと感じる。携帯の次にパソコンもすべてそちらに切り替わる日は近そうだ。そうなった時はパソコン講座も今とはまったく違う内容となるだろう。