福祉現場で働く犬たち

 
高校生の卒論制作のお手伝いをしている。ある男子生徒が「福祉活動をしている犬」をテーマにしていて、パワーポイントの使い方を教えてくれとか、内容についてアドバイスしてくれとかあれこれ頼ってきた。それに応えながら、ついでに私も同じテーマでホームページをHTMLで制作してみた。やってみて気がついたのだが、作るのはパワーポイントのほうが簡単、見栄えはホームページのほうがいい。ならばパワーポイントで作ったものをそのままHTML化して、メールみたいにアップできれば楽でいいのだがと思った。(私が知らないだけですでにできるソフトがあるのかも知れないが。)

 そんなことを考えながらの帰宅途中に、駅で電車を待つ初老女と盲導犬とに出会った。ラブラドールだ。おしゃれな服を着せてもらっている。黄色いガイドパネルの前で電車を待っている。ラッシュアワーだったが乗り込むとドア脇の手すり近くに、邪魔にならないように腹ばいになって静かにじっとしている。なんとけなげな。
それにひきかえすぐ横に座っている若いもんは、気づいていながら無視して勉強?しており、席をゆずろうとはしない。日本の終末は近い?!そいつが降りたので前に立っていた若者に断って初老女に座ってもらった。「あ〜、あと一駅だから」といいながらも応じた笑顔が素敵だった。

 盲導犬は絶対的に不足している。育てるのに大きなお金がいるので進まない。盲導犬なしでも歩けるよう町ゆくひとの協力と歩行支援システムの整備が必要だ。携帯を活用しての歩行ナビゲーションも可能な時代だと思うのだが。NTTさん、トヨタさん巨利益の一部でDOCOMO安心歩行携帯の開発などはいかがなものでしょうか。お願いしますよ。