日中これからの10年を考えるシンポ

 10月1日(月)東京経済大学110周年記念「次の10年を考える環球国際シンポジウム〜東アジア改革の行方」というのをネットで見つけ、有給休暇を使わせていただいて聴講に出かけた。場所は六本木ヒルズ49階。眺望抜群で、これからの東アジアの展望を語るのにふさわしいロケーション。

朝10:00〜18:00まで3部構成パネリストは東アジア・日本の経済・政治の著名専門家24名、豪華な顔ぶれ。満員の会場は私語もなく、みなさん熱心に最後まで聴いていた。
中国人パネリストの発言は同時通訳機で聞けたが、ここ1年半の中国語学習の成果を試さんとて、ときどき生でリスニングしてみたら、発音は結構聞き取れ、単語もところどころわかるが、文章としての意味はほとんど不知道。でも何と発音しているかぐらいは聞き取れるようになったということで進歩を実感でき、嬉しかった。

私はOHP会議性仮睡症候群なので、ところどころうつらうつらしながらだが、記憶に残った発言を忘れないうちに記しておこう。
・10月1日は国慶節。新中国は社会主義建国60年を経過した。(同じころ日本はアメリカ民主主義を模して建国したのだが建国記念日忘れられている。)
最初の30年はみるべき発展はなかったが、訒小平の提唱した改革・開放路線に転換してから最近の30年、とくにこの15年の変化はすさまじく、超高度成長時代に突入した。GDPはいまやJAPANを抜いて、世界第二位の資本主義大国へと大変貌をとげようとしている。
・あまりにも成長のスピードが速いので、きしみも出ている。大都市と農村の所得格差および都市戸籍問題である。政治的には社会主義なので市場経済との矛盾解決がこれからの最大課題。
ASEAN日中韓自由貿易協定促進は今後進めていく動きにある。
・日本の課題は、
  ☆GDPの189%に達した国債〜債権者はほとんど国内なのでかろうじて救われている。
  ☆生産人口減〜出生者数、出生率の低下でダブルパンチ。女性・高齢者の活用が必要。
  ☆東京一極集中〜ドーナツの直径を小さく、コンパクトな高機能都市づくりを。
  ☆最近の日本人はおとなしい。元気がない。〜中国人は荒々しい。中国の若者は起業、世界への意欲があ    る。
 相変わらずの中華思想反日教育は続いているようだが、戦後60年還暦もとうに過ぎたのだから
ここらでご破算で願いまして、民主化の方もうまく進めてもらいたいものだ。
いい悪いは別にして、明確な戦略のもとにぐいぐいと進んでいく政治指導力はうらやましいのも事実だ。

8時間座っても疲れなかったハーマンミラー社製の椅子