学校が夏休みで自分も開店休業状態。なにもしないのでは納税者に
申し訳けないので、掃除をすることにした。清掃は今のこの学校に
一番必要だと思ったからだ。ほぼ同時期に就職した郵便局OBと
意見が一致し、相棒として一緒に始めた。
まず自分のいる講師室から着手。不要と思われる資料、資材が散乱し、
床は真っ黒。期限切れの張り紙も多い。ここ数年は掃除をしていない模様だ。
まず不要物を捨て、窓ガラス拭き、床磨きを行った。目に余る部分はこれで
スッキリした。でもいちばんスッキリしたのは、やった本人の気持ちだった。

掃除でイエローハット社長鍵山秀三郎さんの話を思い出した。
氏はトイレ掃除の神様と言われている人だ。

そこで生徒用男子トイレを除いてみた。そこで見た光景は・・・・。
とても口にできない。
なぜこんな状態が放置されているのだろうか。学校には清掃技能員という教員同等職が2名いるが、生徒用トイレと教室は先生と生徒がやることになっているので、技能員は
手をつけないのでという。でも現実には誰もやっていない。
このままではここから疫病が発生する可能性が大いにある。また、もし教育機関以外の監査が入ったらこんな管理状態の学校は仕分けの対象になる可能性があるだろう。それでは私も職を失うことになる。

ということで講師室の前の男子トイレ掃除にチャレンジ。
まずホースで全体放水。便器内ティッシュ・ガム等を除去、便器磨き、洗面台磨きと
終えて一応清潔状態を回復。自分でもここをトイレとして使う気がする状態になり
とてもスッキリした。これなら生徒さんに使ってもらえるだろう。
だが、ここでもいちばんスッキリしたのは自分の気持ちだった。
鍵山さんの話を体で実感できた。
翌週なんと隣の女性トイレがキレイになっていることがわかった。どうやら私と
同時に入った技能員補助の民間OBがやったらしい。うれしくなった。