松原泰道101歳

makkoh-oyaji2009-02-04

松原泰道さんは龍源寺前住職。「生涯修行、臨終定年」をモットーに101歳にしてなお学び、出版に意欲的。机に向かい過ぎて?背が丸く、杖にすがっているが頭と口はかくしゃく。毎週喫茶店で説法もしている。老師の法話。七福の一つ、点灯福。
むかし村におのぶという盲目の娘がいた。仕事はマッサージ。おしゃべりが上手でみんなに可愛がられていた。小さな家を村の人が建ててくれたので電気を引いたという。そのころ電気を引くというのはとてもお金がかかることだった。おのぶは電灯を家の中ではなく玄関先につけた。なんともったいないことをするのかと私がとがめると、家の前の路地をよく人が通りますが雨の夜はぬかるんで危ないので灯りが必要だと思ってつけたのだというのです。不自由で貧しい身でありながらひとの役に立とうとする心根に深く感じいりました。忘れられない一人です。